耳あか・耳のかゆみ

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耳垢と正しい耳のケア

耳垢(じこう/みみあか)

耳垢は、耳の入り口周辺にある耳垢腺や皮脂腺から出る分泌物や、外耳道からはがれ落ちた皮膚によってできたものです。「垢」というと不要物のようなイメージもありますが、耳を保護する重要な働きを担っています。耳垢として出る分泌物には「免疫グロブリンA」という抗菌作用のある物質が含まれており、細菌の繁殖を抑える、外から細菌が耳の中に入ってくるのを防ぐ働きがあります。

※ 耳垢(みみあか):医学的には耳垢(じこう)と読みます。

耳の構造

耳は「外耳・中耳・内耳」の3つに分類されます。

耳垢の種類

下記、2種類の耳垢があります。遺伝子によって決められています。

乾性耳垢

かさかさした耳垢で、日本人の約90%の方が乾性耳垢です。

湿性耳垢

水分や脂分が多く、べとべとした耳垢です。日本人は約10%と少数ですが、世界的にはほとんどの方が湿性耳垢です。

外耳道の自浄作用

耳の表皮は、外耳道の奥にある鼓膜側から外がわに移動する働きがあります。食事や会話等で顎を動かすと、自然に外耳道から外がわへ表皮が移動します。そのため、外耳道ではがれた皮膚は奥にたまることなく、外耳道の入り口まで自然に出てきます。

ご相談の多い症状

耳垢栓塞による症状

耳垢栓塞/じこうせんそく

耳垢栓塞/盛岡市で耳の痛み・痒み・閉塞感は、ちば耳鼻咽喉科クリニック耳の中で耳垢が固まってしまい、穴が塞がってしまった状態を「耳垢栓塞」といいます。小さなお子様は外耳道が狭く代謝が活発なため、耳垢がたまりやすいです。ご年配の方は、外耳道の自浄作用が低下して耳垢がたまりやすくなります。ともに耳垢栓塞を起こしやすい傾向にありますので注意しましょう。高齢者では耳垢栓塞による難聴が、認知機能の低下につながるとの研究結果もあります。

耳の痛み

耳かきや綿棒を奥まで入れすぎると、外耳道で炎症が起き「外耳炎」になる恐れがあります。
洗髪や水泳で耳に水が入ると、耳垢がふやけて外耳道が圧迫され、痛みを感じることもあります。

耳の痒み

「耳が痒い」といって毎日掃除をしている方は、炎症を起こして痒みを感じている可能性があります。

耳の違和感

耳垢によって耳穴が塞がれることで、難聴や閉塞感、耳鳴りの症状が出る場合があります。

正しい耳そうじの仕方

不適切なケアにご注意を

耳垢を気にし過ぎて頻繁に耳掃除をしたり、不適切な方法でのケアは大変危険です。綿棒などを奥まで入れすぎたり、いじりすぎて外耳道の皮膚を傷つけてしまうと、慢性炎症やかゆみを誘発します。かえって耳垢が増え、誤って耳垢を奥に押し込んでしまうと耳垢栓塞の原因となります。鼓膜が傷つくなどの事故につながりかねませんので、注意しましょう。

家庭での耳そうじ

1か月に1回程度、耳の穴から1センチほどの範囲を軽くぬぐうように行いましょう。

また、

  • 耳垢が気になる方
  • ご年配の方
  • 小さなお子さん
  • 湿性耳垢の方

は、3~4か月に1回程度、耳鼻咽喉科での耳垢を除去をお勧めします。

耳垢を取るくらいで耳鼻咽喉科を受診してもよいものかと思うかもしれませんが、耳垢除去は医療行為ですので遠慮せず受診してください。

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