血管運動性鼻炎

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血管運動性鼻炎とは

血管運動性鼻炎の特徴

血管運動性鼻炎は,非アレルギー性鼻炎とも呼ばれ鼻粘膜の血管の腫れによって症状が現れる慢性鼻炎の中のひとつの病気です。

アレルギー反応であると証明はできずに原因もはっきりしない鼻炎です。しかし、アレルギー性鼻炎と同様にくしゃみ・鼻みず・鼻づまりといった症状が現れます。

血管運動性鼻炎の原因

血管運動性鼻炎の原因は、アレルギー性鼻炎のようにアレルゲン(ダニ、花粉、ハウスダストなど)となるものを特定することはできませんが、周囲の環境に鼻粘膜の自律神経(無意識に作用する神経)が過敏に反応して症状が起こると考えられています。寒暖差アレルギーといわれることもあります。

周囲の環境の変化で悪化

主として冷・暖の変化が引き金となって発症することが多くみられます。寒い外から暖かい部屋への移動(外気温の急激な変化)や精神的なストレス、タバコの煙、飲酒、妊娠など、原因となるものがきっかけとなり自律神経の働きを制御できなくなることで、くしゃみや鼻づまり、鼻水などの鼻炎の症状がおこるのではないかと考えられています。そのため春や秋の季節の変わり目や、5~6月ぐらいの新年度の疲れが出始める頃、あるいは梅雨時期、寒くなる季節に症状が強く起こる方もいます。

血管運動性鼻炎の悪化の要因

鼻の症状には自律神経が関係しており、症状が悪化する場合は自律神経のアンバランスが原因となっていることが考えられています。

自律神経には交感神経と副交感神経があります。活動しているときや緊張しているときは交感神経が優位になり、逆にリラックスしている時や安静・就寝時には副交感神経が優位になります。このスイッチをうまく切り替えられていれば問題ありませんが、どちらかの状態に傾いてしまう場合には、鼻のアレルギーに似た症状が強く起こることになります。

治療方法と治療期間

アレルゲンとなるものが見当たらないため、現れた症状を抑えるための対症療法が主な治療です。

血管運動性鼻炎の症状はアレルギー性鼻炎の症状と似ているため、症状を抑えるためにアレルギー性鼻炎に処方される抗ヒスタミン薬や鼻噴霧用ステロイド薬を用います。これはあくまで症状を緩和する目的で処方されます。

アレルギー性鼻炎とは違いアレルゲンを取り除くことができませんので治療は長期間にわたる場合もあります。

対症療法とストレスの除去で対処

症状の悪化時には自律神経のアンバランスを来していることが多いため、そうした原因がないかを考えてみます。

例えば、多忙や睡眠不足の場合には休養を取るように心がけたり、ゆっくりと入浴し睡眠を十分に取るようにすることで改善することもあります。また受験、就職、結婚、出産、転居などライフイベントに合わせて起こることもあり、環境の変化やストレスが生じたときには注意が必要です。

症状を悪化させないためにも体調を整え、質の良い睡眠をとりストレスを溜めないようにすることが重要です。

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